世帯人数別の電気代(総務省家計調査・2024年)
総務省統計局「家計調査」2024年(令和6年)平均によると、世帯人数で電気代は大きく変わります。引越しのタイミングは、自分の世帯規模を意識した契約見直しのチャンスです。
世帯人数別 月平均電気代(2024年・家計調査)
電気代は世帯人数の増加にほぼ比例して増加。4人世帯と5人世帯の差は約1,600円。
3人世帯と4人世帯はほぼ同額
3人世帯(¥12,651)と4人世帯(¥12,805)の差はわずか154円。家族増加では4人目以降から電気代の上昇率が高まります。
停止と開始、いつ連絡する?
電気の手続きは「旧居の停止」と「新居の開始」の2つ。両方とも引越し1週間前を目安に連絡するのが鉄則です。
旧居の停止だけ手続きを忘れると、新居と旧居で 二重に基本料金 を払い続けるリスクが。30A契約なら月935円、40Aなら1,247円が無駄になります。逆に新居の開始連絡を忘れると、引越し当日に電気がつかず、暗い中で荷ほどきする事態に。
停止連絡を忘れると、月935〜1,558円の二重払い
東京電力の従量電灯Bの基本料金は、30A=935円、40A=1,247円、50A=1,558円。停止連絡なしで放置すると、これが旧居でも継続発生。気づいた時点で連絡すれば日割り精算してくれます。
連絡方法は3つ。Webが最速。
電力会社への連絡は、Web・電話・アプリの3つから選べます。
Webフォーム(おすすめ)
各電力会社の公式サイトに「引越しの手続き」ページがあります。住所・契約名義・お客様番号・引越し日を入力するだけ。5分で完了、24時間受付。
電話
電力会社のカスタマーセンターに電話。引越しシーズン(3〜4月)は 30分以上の待ち時間 が普通。複雑な質問がある場合のみ電話を。
公式アプリ
東京電力・関西電力など大手は専用アプリあり。料金確認のついでに引越し手続きも可能。アプリ未利用なら登録が手間なのでWebが楽。
必要な情報(事前にメモ)
連絡時に聞かれるのは以下の5項目。検針票か電気料金明細書を手元に用意しておくとスムーズ。
- 契約者名(旧居の契約名義)
- お客様番号(検針票に記載)
- 旧居の住所と引越し日
- 新居の住所と入居日
- 支払い方法(口座振替・カード・コンビニ)
引越し当日にやること
旧居を出るとき
全部の家電のコンセントを抜き、最後にブレーカーを落として退去。立会いは不要です。検針員が後日メーターを確認し、最終料金が日割りで請求されます。
新居に入ったとき
玄関入ってすぐに分電盤を確認し、ブレーカーを上げる。これだけで電気が使えます。すでに事前連絡済みなので、立会いも作業員も不要。スマートメーター対応物件なら、契約も即時切替されています。
当日電気がつかない場合
「引越したのに電気がつかない」場合は、新居の電力会社に当日電話。スマートメーターなら30分〜数時間で開通。古いアナログメーター物件は翌日以降になることも。
契約アンペアの選び方(東京電力・実料金)
新居での契約アンペアは、世帯人数と使う家電で決めます。アンペアが大きいほど基本料金が高くなる仕組み。
東京電力EP 従量電灯B 基本料金(2024年4月改定・税込)
| 世帯 | 推奨アンペア | 基本料金(月) | 同時使用の目安 |
|---|---|---|---|
| 単身(1K〜1LDK) | 30A | ¥935.25 | エアコン+電子レンジ+照明 |
| 2人暮らし | 40A | ¥1,247.00 | エアコン2台+ドライヤー+調理家電 |
| 家族3〜4人 | 50A | ¥1,558.75 | エアコン2台+IH+乾燥機 |
| 大家族・大型住宅 | 60A | ¥1,870.50 | 同時複数の大型家電 |
※ 出典: 東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)2024年4月改定」
関西電力エリアはアンペア区分なし
関西電力の従量電灯Aには アンペア区分が存在しません。最初の15kWhまで一律 ¥522.58 の最低料金が適用され、それ以上は従量料金。引越し先が関西エリアなら「アンペア選び」自体が不要です。
アンペアの落とし穴
旧居が30Aだったから新居も30A、と単純に同じにすると失敗することも。新居の家電構成・部屋数・季節(冷暖房) で必要アンペアは変わります。一人暮らしでも、ドライヤー使用中にエアコンを起動するとブレーカーが落ちる、というのは30Aの典型的事故。
迷ったら1段階大きめを選ぶのが安全。基本料金の差は月300円程度なので、ブレーカー頻発のストレスを考えれば許容範囲です。
新電力への乗り換え判断(経産省統計)
2016年4月の電力小売全面自由化以降、新電力(みなし小売電気事業者以外)への累計スイッチング率は10%超(経産省2018年6月公表時点)。その後も上昇を続けており、家庭部門で新電力を選ぶ世帯が増えています。
新電力に向いている世帯の判定
使用量が多い世帯ほど得
家計調査の家庭電気代が 月8,000円以上(2人暮らし以上)の世帯は、新電力で年1〜2万円下がる可能性。月5,000円以下の単身は差がほぼ無い。
料金プラン比較サイトを使う
「エネチェンジ」「価格.com 電気料金」で物件住所と現在の電気代を入力すると、最適なプランが表示されます。手続きもサイト経由で完結。
解約金・縛り期間に注意
1〜2年契約縛りで早期解約金が発生するプランあり。短期居住予定なら縛りなしプランを選ぶ。
「市場連動型プラン」は要注意
2022年〜2023年のエネルギー価格高騰時、市場連動型プランの利用者は通常の3〜5倍の電気代に。安定志向なら固定単価プランを選ぶのが安全です。
よくある質問
停止連絡を忘れて引越したらどうなる?
新居でブレーカーを上げても電気がつかない
支払い方法を引き継げる?
2人暮らしの平均電気代は?
電気・ガス・水道、どれを最初に手続きする?
出典・データソース
本記事の統計データは下記の政府統計・公式資料に基づいています。
・総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年(令和6年)」: https://www.stat.go.jp/data/kakei/2024np/index.html
・東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)2024年4月改定」: https://www.tepco.co.jp/ep/
・関西電力「従量電灯A」: https://kepco.jp/ryokin/menu/dento_a/
・経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会「電力取引報」: https://www.emsc.meti.go.jp/info/business/report/results.html
・電力広域的運営推進機関(OCCTO)「スイッチング支援システムの利用状況」: https://www.occto.or.jp/system/riyoujoukyou/